境界性人格障害の症状でお悩みの方へ
境界性人格障害とは、思春期または成人期に多く見られる人格障害で、感情や思考の制御障害、衝動的、継続性のある自己破壊行為などが特徴です。
人口の1~2%程度に存在し、女性患者が男性の2~4倍であり、出現率の高い年齢は20代という調査があります。
統計によると、治療の中断率は15%、治癒率は20%、不変ないし悪化が35%程度であり、アメリカに比べて中断率が極めて少ないのは、日本人の患者が依存的であり、治療を継続する患者が多いからといえるようです。
主な治療法は精神療法と薬物療法の二本柱となっています。
精神療法では、精神力動的精神療法、認知療法、対人関係療法、家族療法などで、心の安定を目的としたトレーニングを行います。
しかし、その効果が現れるには一年以上の長期間がかかるとされています。
アメリカで自殺行為の治療として開発された弁証法的行動療法も、新しい治療法として日本でも関心が高まってきています。薬物療法は根本治療にはならないものの、付随する症状を緩和させる目的で使われます。
薬物は、自殺関連行動などの急性症状に最も有効ですが、薬物療法の効果は患者により違い、治療法は一本化されていません。衝動性や情動不安定性、抑うつの症状改善に有効なのは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO)です。
しかしモノアミン酸化酵素阻害薬は重篤な副作用があるため、SSRIが多く使われます。
低容量の抗精神病薬の使用も、認知・知覚症状や、怒りなどの精神病症状に有効です。2009年のガイドラインで英国国立医療技術評価機構は、薬物治療の割合を縮小方向で見直すべきであると定めています。
殆どの場合において外来治療が基本となりますが、外来治療に応じない場合や、自殺企図などの深刻な衝動的行動や他害の危険があったり、うつ病など他の合併症が重篤な場合などでは短期入院が適用となります。
境界性人格障害の患者の約6割が、他の人格障害や、うつ病などの気分障害、不安障害、摂食障害や薬物の依存症など他の障害を併存していると報告もあり、主治医の指示に従って、慎重に治療法を選択していく必要があります。
さらに当サイトでは、境界性人格障害を治す為の病院での治療法や接し方などの対応といった悩みや疑問についてQ&A形式にて解説しています。境界性人格障害でお悩みの方や家族の方はぜひ参考にして頂ければと思います。
境界性人格障害とは、思春期または成人期に多く見られる人格障害で、感情や思考の制御障害、衝動的、継続性のある自己破壊行為などが特徴です。